Mirage Auto Design

この我が社ホームページで「One & Only」から下へスクロールしていくと「ハンドメイドの拘り」と言うのが登場する。
その前に、そもそも このホームページ、上保の実名や画像までアップされているのだけれど、本来 自分のガラでは全然無い。
昔から雑誌の取材を受けても顔写真は殆ど断っていたし、SNSその他でも極力自身の露出からは逃げてきた。
・・・のだけど、残念ながらココでの主導権を握っているロイヤル野口氏の意向に張り切って逆らうほど若くもなかった。
 
前置きが長すぎた。 その「ハンドメイドの拘り」についての文中に下記のようなものがある。
「デジタルデータによるデザイン、モデリングが主流となりつつある今でも、ミラージュオートデザインでは紙と鉛筆によるアナログデザイン、クレイの塊を削り込むハンドシェイプが流儀です。」
 
これは実のところ、遥か昔にどこか向けに自分で書いたモノを思い出して今回のホームページに引用したような文章なのだけど、それが遥か昔なので今日現在では思いっきり「デジタルデータによるデザインとモデリング」にハマっている訳で、ご覧の皆様にはお詫びを。
 
とは言えデザインやモデリングに対して根底にある考え方は全く変わってはいなかったりもする。
デザイン検討の初期、パソコンをいじっていても何も浮かばない時に手にするのは相変わらず「紙と鉛筆」だし、モデリング時にいつも想うのは、憧れのPininfarina社のドキュメンタリーでモデラーが語っていた「大切なのは手で感じる事だ」と言う言葉。
(この手の話題の時のブログ、長くなります。恐らく。飲酒中だし。)
 
それでも今、CADの習得に時間を使ったり、そこで作ったデータを3Dプリントしてのプロトタイプ製作を実現する環境を整えようとしているのは何故か。
デジタルの○⇒速い・超正確・汚れない・高齢者でもなんとか出来る ✖⇒どうしても形に色気が出ない・設備投資がちょっと多額
・・・で、アナログのメリットとデメリットは その逆と言う事になる訳だけど、勿論、両方とも知識と技術をモノにするのは簡単では無い。
恐らく、どちらかのジャンルだけに絞って深く技術を磨かれた人にとって、今から未経験のモノを習得するのは物凄く苦痛だとも思う。
そこにチャレンジする年齢にもよるのだろうけれど、普通はゼロスタートするより今まで培ったモノを更に磨こうとするのではないだろうか・・・
 
そう言う訳で、幸いデジタルもアナログも広く浅く、適当にカジってきた自分には抵抗が全く無い訳で、もしかしたらそれは特権なのかも知れない。1+0=1 と同様に、 0.5+0.5=1 なのだから。
 
そんな想いで勢い込んでみたものの、勿論、世の中は甘くない。
当然ながら最初からは思い通りに動いてくれない3Dソフトにイライラし、「こんな事に時間を使っているなら、現物を削ってしまった方が速い」
「いや、それでは不効率な造形作業が今後ずっと何も変わらない」と、現車とPCの前を何度往復した事か・・・
振り返るとこの数ヶ月、どちらもロクに進んではおらず、中途半端なPC知識とやりかけの作業が残骸となっているだけだ。
 
 
これはまず、完成させなければならない現場作業だけに集中し、ケリが付いたところで今度は現場から離れて3Dソフトをきちんと基礎から身につけるしかない。
「どちらも中途半端な二刀流」が一番最悪だからだ。
 
何に対しても中途半端に向き合ってきたこの人生。さて、最後のチャンスとも言えるこの壁を超えられるのか否か・・・・