Mirage Auto Design

※5台の宿題車両を無責任に各々浅くカジッたままの日々なので、今回は仕事に関係のないネタで。

「スマホで小説を読むなんて味気ない」っと言う抵抗も、遂にその手軽さに負けた。
友人に勧められて大人買いした「水滸伝」もカバーフィルムを被ったまま すっかりインテリアの一部として収まっている。

最近は一冊の本をプロローグからエピローグまで一気に読破する時間がなかなかとれず、一人での外食時や たまの高速バス移動時の断続的な読書が精々だ。
以前は文庫本一冊をいつも持ち歩いていたが、それも負担に感じてApple Booksのバーチャル本棚に無機質なデータが溜まっていく一方だ。

で、表題の「雨の日には車をみがいて」は五木寛之氏の小説。
最初に読んだのは確かPORSCHE turboが納車された頃だったから、かれこれ35年前くらいだっただろうか・・・
今までも何度か思い出しては読み返していたのだけど、最初に買った単行本はどこかにいってしまったので、先日Apple Booksでダウンロードしたものの、amazonで実書を購入した。

集英社版の為か、表紙が馴染んだものと違うのがちょっと残念だけど、この小説はアナログで残しておきたいと思う大好きな一冊だ。
ココでその感想をクドクド書くのは避けるとして、登場する車種や女性に加えて何より文体がウィットに富んでいるのが最高だ。

そしてこの本を読むたびに、以前に衝動買いした「MG-B」を簡単に手放した事を後悔するのも常なのだ。
Abflugを御殿場に移した頃、西風さんの漫画に触発されて当時は安価で白いMG-Bを購入したのだけど、取り敢えず乗れる状態まで仕上げた途端、知り合いにタダであげてしまったのだった。

現在はMG-Bみたいな車が異常に高騰しているから「勿体なかった」と後悔している訳ではなく、そして還暦を過ぎたからでもなく、昔からBritish Classic Car には惹かれている。

誰か動く程度のMG-Bをタダでくれないだろうか…