Mirage Auto Design(以下MAD)としてのPORSCHE Projectは、何故か550Spiderからのスタートになったのだけど、コソコソと930turboをイジっていた。
パワー系の進化は信頼出来るチューナーさんへ御願いしつつ、並行してインテリア&エクステリアパーツをカーボンでワンオフ製作。
フロントセクションへはアンダーパネル・スプリッター・カナードを、サイドへもアンダーパネル&スプリッターをOne&Onlyで製作した。
インテリアは細部にエアブラシペイントを施したり、純正を取り外して剥き出しだったドアインナーにアッパートリムを製作。
これは初の試みとして3D Scanしたデーターを使って取付面を作ったのだけど、
色々とtrial and error の繰り返しで時間を浪費した為、パネル本体の造形は従来のアナログ式で製作。更には表貼りしたカーボンをピカピカに仕上げると言う大嫌いな工程もあって、「二度とやりたくない作業リスト」入り。
しかしながら、一番の問題はリアセクションだ。
その1がWing、その2がRear Under Diffuserなのだけど、それぞれぶっ飛んだアイディアは決して自分のものではない。
WingへはR35から取り外して放置されていたフラップをスワンネック仕様でマウントしたのだけど、効きすぎてウイリーしそうだし 公道走行では即逮捕だろう。
エンジンが出来上がってFSWでのテスト走行時に設計を再考すべきと思っている。
Rear Under Diffuserも還暦過ぎの自分的には「冗談でしょ?」と言うゴツさ。
リアバンパーをザックリとカットし、フルカーボンでリクエスト通りに製作してはみたものの、兎に角エンジンがリアにあるので、強度を保っての取り付けが至難の業だ。
製作中のエンジンがマウントされて戻ってきたら、ステーの製作に悩む覚悟でいる。
実はこれまでの作業はもう一年近く前に行ったもので、その後に色々と古めの車を触ったのだけど、
今年で35年選手になるこのPORSCHEに全く古さを感じないのは何故だろう?
実走行が8,000kmちょっとで、保管に気を使われていた事、走らせない期間も色々とModifyが
繰り返された事もあるのだろうけど、なんだかもう生き物に近いような感じを受ける時がある。
別に非公開だった訳ではないながら、この車は既にオーナーチェンジをしている。
流石に墓場まで持っていく事は出来ないながら、「高額なら売っても良い」とは思えなかった生涯一の車。
その想いと歴史を全て尊重してくれる新オーナーへ嫁入り?婿入り?している現在も、日々向き合っていられるのは有難い事この上ない